公開日:2025.10.15
雨水排水ポンプとして初の受賞―災害に強い社会づくりに貢献
株式会社石垣(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石垣 真)が開発した浸水対策用ポンプ「フラッドバスター」が、2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。浸水対策用ポンプ並びに雨水排水ポンプとしては業界初の受賞※となり、水インフラ分野におけるデザインの可能性を示す大きな成果です。石垣グループではグッドデザイン賞の受賞は初めてです。
「フラッドバスター」は、大雨による浸水被害を防ぐために設計された雨水排水ポンプです。独自形状の吸い込みカバーにより、あらゆる水位で安定した排水を可能にし、災害時でも確実に稼働することで強靭なインフラの構築と維持に寄与します。気候変動による異常気象という社会課題に対する実用性の高いデザインとして評価されたものです。
※グッドデザイン賞受賞履歴から自社調べ
製品名称 | 全速全水位型横軸水中ポンプ「フラッドバスター」 |
用 途 | 河川や水路が合流するポンプ場に設置され、豪雨による増水時に雨水を強制排水。地球温暖化による異常気象から人々の暮らしを守る。 |
特 徴 | 吸い込み口カバーの独特なデザインによって、水位に応じて運転状態を変化させる機能を実現。 低水位でも確実に稼働し、豪雨時の浸水被害を未然に防ぐ。 |
デザイナー | ポンプ・ジェット事業部 技術本部 山科 健一 |
グッドデザイン賞審査委員による評価コメント | |
従来ポンプが低水位で稼働できず、豪雨時の浸水被害を防ぎきれなかった課題を、独自の吸い込み口カバーによる全速全水位運転で解決した点が評価される。気候変動による豪雨・水害の頻発という社会課題に対し、非常時でも確実に稼働する仕組みは人々の暮らしと生命を守る上で極めて重要である。すでに西日本豪雨で被害を防いだ実績を持ち、今後さらに国内外の都市インフラに普及すれば、災害に強く早く立ち直れる社会づくりに大きく寄与する可能性が高い。シンプルな構造で信頼性を確保しつつ、従来品にはない発想で課題を解決した本製品は、防災技術における新しいスタンダードを提示している。 |
「フラッドバスター」は、2025年11月1日(土)~5日(水)に東京ミッドタウン(六本木)で開催される「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」にて、受賞作パネルとして展示されます。
●参考リンク
・グッドデザイン賞公式サイト:https://www.g-mark.org/gallery/winners/31567?text=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89
・製品特設サイト:https://www.ishigaki.co.jp/floodbuster/
・開発ストーリー:https://prtimes.jp/story/detail/9B5YVEIDjmB
● 株式会社石垣について
石垣は、水インフラと産業を支えるプラント・エンジニアリングメーカーです。1958年の創業以来、一貫して「水」と関わる技術を追求し続け、あらゆる分野や国で高い評価を得ています。
「フラッドバスター」は、全速全水位型横軸水中ポンプとして納入実績シェアNo.1を誇り、浸水被害から街や人を守っています。石垣は防災企業として、ポンプの力で浸水被害の防止に取り組んでいます。