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加東市河高地区における浸水対策:安取雨水ポンプ場の役割

兵庫県加東市

下水事業

定置形

公開日:2023.10.11

安取雨水ポンプ場概要

 場  所:兵庫県加東市河高地内
 排水面積:54.19ha
 排水能力:3.2㎥/s
 敷地面積:1,471.56㎡
 供用開始:平成31年3月

歴史に刻まれる洪水とその影響

加東市河高地区では平成16年台風23号による浸水被害から、平成23年、平成25年、平成30年7月豪雨など浸水被害が多発しており、安心・安全なまちづくりを掲げる上でも、対策を急がれていました。「災害に強いまちづくり」の一環で平成22年度には排水ポンプ車を導入しましたが、近年の降雨状況の変化などから浸水被害のリスクは依然として高まっていました。

排水ポンプ場の建設と技術

安取雨水ポンプ場の設計を行う上で、地域住民の協力の下、周辺地域に存在するため池や田んぼの保水力を見込み最大限活用することで、低コストでコンパクトかつ機能性を重視した施設を実現しています。今回設置したポンプは2台で吐出量は192㎥/minと25mプールの水を約2分で全量排水できる能力です。

成果と地域への影響

ポンプ場の整備により、河高地区の浸水リスクが大幅に減少。住民の安心感の向上と共に、将来の豪雨時の浸水被害予防に大きく貢献しています。平成30年7月豪雨以降、河高地区で浸水被害は発生していませんが来るべき豪雨に適切に対応すべく、出水期には月2回、非出水期に月1回の頻度で点検を行っています。

未来への期待

安取雨水ポンプ場の成功は、他地域の洪水対策における重要な事例として機能し、技術的進歩と地域コミュニティの協力が重要であることを示しています。加東市では。ポンプ場の整備を気に、様々な企画を通して地域住民の防災への意識向上につなげていきます。

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